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ツーリングテントを考える 2
20012~ 更新:2020/12
JIS規格での耐水圧目安は以下のようになってます。
■耐水圧 500mmのテント(小雨での使用に耐えられる) 
■耐水圧1000mmのテント(並の雨での使用に耐えられる)
■耐水圧1500mmのテント(強い雨での使用に耐えられる)
■耐水圧2000mm以上あると安心
■テントポール
アルミ:軽量(FRPの約1/2)で剛性があるが高価、6000番→7000番の方が硬い(ジュラルミン)
FRP:柔軟性があり折れやすい、重量が有り衝撃に弱く低価格帯のテントに多い
 一般的にテント素材
ナイロンはT(タフタ)、ポリエステルはD(デニール)で表示。
T(タフタ)は繊維の密度を表し、1平方インチ内の縦横合わせた繊維の本数を表示。190Tなら、1平方インチ内に縦横合わせて190本の繊維の織り込み。
D(デニール)は糸の太さの単位で、約9,000mで1g=1Dと表示。
210Dは、約9,000mにした時250gの重さになる糸を使用している。
基本的には比較出来ないが、通常190Tは70Dと同じ程度の厚さとなり、どちらも数字が大きくなるほど厚くなる。
PUとは、(ポリウレタンコーティング)防水
■ベンチレーション
メッシュの通気口、ドア部分は通常インナーテント地との二重構造でほぼどのテントにも設置。その他天井・壁部分などにも設置され、より換気に対して機能するがその面積により対応外気温が変わる。インナーテントの結露防止の為には必需品。冬季以外最低両面換気は欲しい
■前室
居住スペース以外のフライテント内のスペース。
夜露・雨・日差し等の遮りを目的とする。
タープを併用することもある。
強風時は大きな前室は弱点になることもある。
-比較検討-
風の中でも一人で設営、撤収出来、雨の中、前室で煮炊きするかどうかが、選考の基準になりそうだ。
ツーリングテントとして人気なのは、大きな前室が付いてるタイプのようだが、私は、雨の中ストーブを使って炊飯し日がな一日過ごす使い方、ほぼ無いので、室内での快適に過ごせるスペースを優先したい。
広さは、同モデルで重量がさほど変わらないなら広いクラスを選び、夜露、雨をしのげる前室には、靴と濡れモノを置ければOKで、インナーテントに余裕があればツーリングの荷物も室内に収納できる。
コールマンは、キャンプ場で犬も歩けばというほどの人気ブランドで、20000円~40000円ほど。「ツーリングドーム LX」も魅力だが、ポールがFRPで重量があり室内高が低く少し魅力に欠ける。
重量は2,2kg、パッケージ40×15cmと自転車ツーリングでもOKな山岳テント並み。4面メッシュの風通しの良さはタープの下で蚊帳替わりも出来、夏のキャンプに使えそうな感じだ。先の「ノースイーグル リップツーリングドーム ペア NE151」でこのクラスの作りは大体納得できたので、その約半額4980円の中華テント 「NatureHike 」 を購入してみた。
 NatureHike を試す

中華テント NatureHike 
4,980円+送1,500円は如何に!

同型の■サイズ長さ200cm幅60cm+前後室130cm、高さ110cm◆重量:1,9Kg 4,580円もあるが、高長5cm幅30cm重300g値400円差で一回りサイズの大きいオリーブグリーン色を4色の中からチョイス

■フライ:210T ポリエステルPU 防水2500mm
■インナー:小雨防水 通気性、側面は190T ポリエステル網袋
■フロア:210T ポリエステルPU5000mm
■重量:2.18Kg(実重量2,28kg)
■外観サイズ(約)長205cm幅60cm+160cm、高115cm
■収納サイズ:φ15*40cm
■付属品:ポール7001-T6 φ8アルミ×2本
アルミベグ×10本、ロープ×2本
■フライ:210T ポリエステルPU 防水2500mm
UVカット(UPF 30+)
■インナー:小雨防水 通気性、側面は190T ポリエステルメッシュ
■フロアー:210T ポリエステルPU 5000mm防水
軽量化の為か前室は片側(60cm)のみなのが残念だが、スペックは必要十分
前室は別途、ストックやポールを使えばキャノピーが作れる
キャノピーの巻上げ止めは紐とループと中途半端
■インナー:前後に出入口×2(メッシュ)2側面メッシュ
ほぼ4面メッシュ構造の為、夏仕様のテントでタープ下などで日差しを遮ればメッシュスクリーンテント的使い方が出来、重量約2.2Kgと軽量で自転車でも携帯出来る範囲
メッシュは蚊より細かなサイズで虫の侵入問題無し

吊り下げ式の為、『コールマン・ワイドツーリング』の様な別途グロメット+バックル加工すれば、インナーとフライが別体となり、インナーからの撤収も可能で、フライのみのシェルター化も加工して出来そうだが、これに合うグロメットと同型のバックルを日本市場から探せなかった為、保留。。。。。
不安材料もある
この赤いプラスチックフックの耐久強度は判らないがコールマンの黒のフックに型はよく似ている
フライ天井のベンチレーションの閉開は、内側からはできず外側からのみ
横殴りの雨の中ではフライのベンチレーションと裾から巻いて雨が入ってくるかも
ファスナーは滑りも良いが縫い目はシーム処理されいておらず、縁かがりもシーム処理されていない
ペグも7001アルミで軽量堅固だ
7001-T6ジュラルミン仕様と安心出来るφ8ポール仕様
ポール留めが中指しの物は設営時に抜けやすいので、この様なグロメットが個人的には好み。
レビューは無いかと検索をかけていたら、同型のテントのレビューHP(日本)があったが、その中に『ポールがグロメットを突き抜ける』といった記載があった。グロメットが大きい理由でFRPポールサイズのグルメットではないのかと思ったので、問い合わせをしたら『在庫で確認したが、突き抜けない』との事だったが、実際に突き抜けは無し。
こちらの中国の代理出品者は、中華ストーブを購入した時と同人物で、こちらも問題があれば、対処に応じるとの事で、安心出来る人だ。
フライの防水性は裏面PUコーティングと生地の継ぎ目にはシームテープがされていた。

表面は撥水加工されていない。
ジッパー部分と端の縫い目はシームされておらず雨がしみる状態なので、撥水加工とシームシーラー処理しておいた方が良いと思われる。
フロアーは格子模様のリップトップナイロンで、四隅の縫い目部分はシームテープ処理されている
信用性は判らないが、合格証タグとコンプレッションバッグ。先端加工も丁寧な加工がされた 7001アルミ棒ペグ。

タグには
品名:Professional-3 3シーズンとある

RMB(人民元)789元=約10000円。
ということは、工場出荷5000円は妥当?

何処か足りない?中華テント
テントの此方側下部辺には、ループが無くペグで張る事が出来ない為、風を受けるとインナーメッシュに貼りついてしまい、折角の風通しが無くなる
中央にループを追加しペグダウン出来る様に加工

これで、フライがインナーネットに張り付かず風が通る
キャノピーのロールアップと出入口メッシュのロールダウンは、何故かループと紐になっており、縛るの?引っ掛けるの?とりえず付いている?中途半端な加工
この為、紐の方にダッフルポタンを取り付け、ロール→フック留めに加工
テントの問題点
この内径7.3mm(外径16.7mm)サイズの歯付グロメットが使用前の防水処理中の仮張り中に外れてしまった。
このループ帯に芯材がサンドされていない為生地が伸びてしまうのが原因。なんとか戻してみたものの、キャンプ中に外れるとテントが張れなくなるので、4隅のポールダウンのグロメッとは扱いを慎重にしないとこの先不安
ポール先端径:φ7mm
ポール径:   φ8mm
これに対応できるグロメットがなかなか見つからないので危惧していたのだが、カネエム工業㈱HPで見つかり、問い合わせをしてみた
お問い合わせ頂きました0-GRE(#1グロメット)の件ですが、基本的には小売はしていませんが以下の条件でお売りすることは可能です。
①0-GRE(真鍮製) 10~20セット:一式で1,000円
②運賃代:1,000円
③手打ち棒:3,000円
◆ご確認事項
・0-GREは打ち付けるのに専用の工具(手打ち棒)が必要です。⇒手打ち棒の画像を添付しています。
◆納期
商品10~20セットは在庫がありますが、手打ち棒は受注生産になりますので、ご注文を頂いてから10日ほどかかる場合があります。 以上、よろしくお願いします。 カネエム工業㈱
つまり、もうひとつテントが購入できる金額になってしまうので考えものです。。。。。
 そこで、グロメットと周辺生地を、瞬間接着剤にて固め、生地の伸びが発生しないようにするとこれで、抜けない。
■この瞬間接着剤は処理は、イスなど力がかかって伸びる縫製生地部分に行うと強化につながる

NatureHike Hibyシリーズ Hiby4 【NH19ZP005】 ㋐¥23715(税・送込)
 更新2020.02
ネイチャーハイクのテントは、経験済みなのである程度の安心感はあり、気になるテントが出たのでウオッチしていた。
主にツーリングに使用しているノースイーグルは、室内(200×200×H120)なので、Hiby3とほぼ変わらないサイズ感だが、ノースイーグルの方が室内空間は広い。 ローコット(185×65)を入れられる220サイズを探していたら、Hiby4 は一回り大きいサイズ感で室内(220×210×H150)/前室(155××210×H165)と高さもあり魅力的な空間
1人でも設営可能。フライ状態で独立し移動が楽。前室も大きく高い。
とても希望に沿うテント。

 ●サイズ
(Hiby3
)200+110(長さ)x150(幅)x120cm(高さ)
(Hiby4) 220+155(長さ)x210(幅)x165cm(高さ)

●材質:【防水指数:(20D版) PU4000mm // (210T版) PU3000mm】
【タグ表記】
■<フライシート>40Dシリカゲルナイロン(片面)
張り上がり時の破れが報告されていたが、Hiby4は40D(デニール)とHiby3(20D)より厚めの生地にアップグレードされている。
■<インナーテント>20D防水シリカゲル生地/210Tチェック柄ポリエステル+高密度B3メッシュ生地
■<グランドシート>70Dナイロン 
■<フレーム>7001ジュラルミンポール(Φ9.5)
■<ペグ>150㎜Y型アルミ×18+コード
アップグレード版の変更点
■フライの裾が6cm長くなる(スカートは無い)
■通気口を前後2ヶ所から上部2ヶ所+後方1ヶ所に変更
■ポールスリープの切れ目をなくし連結通しとなる
(片側から一気に通せないので切れ目があって途中で送り出しができる状態でもよいのではないかとも思う)
■前室の通気口が透明ビニール窓へ変更
(ビニールの劣化を考えるとこれは必要ではなく旧版の通気口の方がよい)
■フライシートが20D→40Dに厚くなっている
 
重量はノースイーグルより少し重いがツーリングベースなら問題ない
 
収納サイズも重量もバイクツーリングなら許容範囲
総重量:4700g(実測)
大きさ:550×20cm(実測)
軽量テント(2kg)+小タープ(3kg)でも5kgなので、Hiby4には収納サイズ/重量/設営時間を考慮に入れても十分な魅力がある

テント重量を軽くするため、生地は薄い
■インナー入り口も含めインナーテントは上部ハーフがメッシュ生地仕様(メッシュとの二重ウォールであれば完璧で入り口は下までがメッシュにしてほしい)
■エアーの流れはある程度できるが真夏(30℃)は暑いだろうし、寒冷期(0℃以下)はフライにスカートも無いので保温が効かず寒いので、真夏と真冬(雪)は不向きかも。
■奥の一番狭い空間でも、ローコットを持ち込んで寝られる余裕の広さと高さ
■縦に置けばシュラフがインナーテントに接触することもなく結露も心配ないであろう
■前室にメッシュ機能は無い
■前室が大きく高いので、ポータブル型カセットストーブもOK

幅も高さもあるので、NC750Xを入れてみたがすべては入らず。
カブサイズなら十分収納可能だ。
■テントの面積は5ナンバーミニバン1台分
ポールの長さが6mにもなり組み立て時の面積は車4台分は欲しい
収納袋に付属している取説には2人でポールの組み立てを行うことになっている。しかし、一人でもポールの押し出しと途中での送り出しを繰り返せば行えるが、半円を描くのでその分時間も手間も掛かる。【実質 20~30分】
※長さの割に細いポールなので、組み上げ時に一点に曲げが集中するような力配分は折れる危険性あり。
吊り下げの方が早く楽に設置できるが、これだけのテントを長いポールで剛性を持たせるためにはスリープ構造は致し方ないかもしれない 。
■3~4人用設定のテントで2人までなら余裕の容量と高さ(前室H165/室内H150)
■ダブルウォール構造でインナーは外すことができフライだけでの独立構造

■グレー色ではあるが白色めで薄い為、夜は透けて目立つ

■2~3人用テント(45×20cm・4kg)+タープ・ポール(60×15cm3kg)より軽く体積も小さい

これで、実質20000円のテントは実に魅力的で使える
  2020年北海道ツーリング用に購入したものでしたが、コロナですべてボツ。
2021年ようやく晩秋の平湯キャンプ場で初張りしました。
前室は、ガスストーブを入れても余裕広さで薪ストーブもいけるかも
夜~朝には、マイナスに落ち氷も張る気候です。
今回は、ポータブル電源で電気アンカを入れて使用
冬の使用具合を確かめたくて平湯に持ち込んだのですが、ハーフメッシュのHiby4 は、やはり、シュラフから出ている顔に冷気が通り過ぎて行き冷たく感じます。
それだけ通気性が良く結露はありません。
秋に、Hiby4 にスカート付きの外張り仕様が加わったようですが、自作でスカートを取り付けても良いかも
ジュラルミンポールの剛性は、余裕でひっくり返して天日干し出来ます。

NatureHike グランドシートの問題点

耐水圧3000mmならタープ替わりにもなるので2枚オーダーしたが、布の継ぎ目にはシームテープがされているのに、肝心のPU塗装がされておらず、水が染み込み放題の防水性ゼロ。これは問題なので、一応報告と質問しておいた。

:機能に満足していただけない(防水性・無)為、返品返金に応ずとの回答あり。

Q:シームテープがしてあるので、防水コーティング前の物で防水仕様の物も有るのでは?との質問

A:工場に確認したらコーティング有りとの事で、次回から880円で出品予定との事。こちらと交換で決着。
発送10日後PUコーティングの交換品が届いた。
グロメットのサイズが、テントと同じφ7mmサイズと小型化。大きさも2.15mの正方形と変更になっていた。
裏面PUコーティングで防水はされている。
NatureHikeグランドシート(PUコーティング)
■重量:300g→実質:530g
■サイズ(約)2.1*2.15m→2.15×2.15m
■材質:210Tオックスフォ一ド PU塗装
■耐水圧 3000mm以上(カタログ値)
■880円

張り綱
■サイズ/ 一本の長さ:4m,φ3mm×4本
■材質/  ナイロン
■色/   緑色
■重さ:4本で62g
■320円
φ3mmと細めだがナイロンロープも安いので、タープ用に暗闇で判りやすい蛍光グリーンを同時にオーダー

BUNDOK(バンドック) ミニヘキサゴンタープ を試す
売価1万円以下のタープとなると、ポール(スチール)・ロープ・ペグ・ハンマーの付属品が、おまけ品の様な状態。 4000円以下のタープとなるとPU防水コート処理無しだったりする。
しかし、タープの寿命(生地が裂ける)は高価なものも低価格なものもほぼ変わらない。
3300円(楽天)のBDK-25は、タープとしての最低機能があり、ソロ~2人用と割り切り、樹液が垂れても焚き火で穴が空いても惜しくないと思う。
BUNDOK(バンドック) ミニヘキサゴンタープ UV BDK-25
サイズ:約W430×L350×H200cm
収納サイズ:73×12×12cm
素材:
■ポリエステル、UPF50%
■フレーム:スチールポールφ19mm
耐水圧:1000mm
重量:約2.8kg
カラー:Dグリーン×Mベージュ
付属品:ペグ、ロープ、ハンマー
PUコーティングが無いので防水性は低いが、強度的作りは問題が無い。付属のポール、引綱はお粗末な部類なので使用せず。落ち着いた色合いなので日差しもOK。
屋根勾配中間地点にグロメットが1箇所あり、ポールを足せば変化に富んだ形も作れる
サイズ430×350(S)は、440×440(M)と比べると張りサイズに比べて収納サイズが、かなりコンパクトで2/3程になる。ツーリングサイズには丁度良いかも
タープ ポール
  4節継ぎアルミポール
バイクにも積める長さとなれば60cm程までのポールとなる
4節のゴム繋ぎポールの為、高さ調整は出来ない。
長さ:200cm/55cm×Φ22×4本(収納サイズ)
重さ:380g
価格:希望価格1575円(@1050×2本)
4節継ぎポールは継ぎの為、高さの可変は基本できないが、ゴムを外しバラにすれば、200⇔150cmの可変は可能
 自作 伸縮ポール
手持ちの伸縮ポールによる自作調整タイプを作ってみた。
■長さ:123~217cm
■収納サイズ:63cm×Φ30×2本
■重さ:1組700g
詳しくは:ロープライスのキャンプ道具を考える

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